読書

「つばさ」アテンダント驚きの車販テク

以前から気になっていた本。カリスマ・アテンダントの茂木さんのことはもちろん書かれているのだが、 そのほかに支店長の話や車内販売の歴史にまで話が及び、後半は少々違う方向にいってしまったような。 山形新幹線の場合、最初からすべての駅弁を積み込ん…

地下鉄は誰のものか

九段下駅のホームの壁や浅草駅のシャッターが開かない件など様々な問題が存在することはメルマガ などで断片的に知っていた。新書という形で出版されたので読むのを楽しみにしていた。 第1章 九段下駅ホームの壁 第2章 株主総会へ乗り込む 第3章 バリアフリ…

1421 中国が新大陸を発見した年

1492年といえばコロンブスが新大陸を発見した年として有名であるが、それよりも71年前に 中国人が既に訪れていたと聞いたらたいていの人は驚くのではないか。それが突拍子の無いことではなく、 様々な証拠が残っているとしたら、さらに気になるはずである。…

原子炉時限爆弾

以前から原発について警鐘を鳴らしてきた著者がこれ以上にないタイミングで書いた一冊。 昨年8月に出されたこともあってか東日本大震災以降、取り上げられる機会が多くなったような 気がする。「東京に原発を」などは読んでいないので、今まで読んだ中で原発…

フリークス

新刊.netで発売されているということだけは記憶に残っていたのであまり深くは考えずに 購入してしまった。いつもならというかこれまでならもう少し慎重に検討していたのかも しれないけれど、この日はそうではなかった。 それに気がついたのは帰りの電車の中…

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか

そもそも韓国にもパチンコがあったとは知らなかったが、日本のパチンコを改造したメダルチギなる ものが流行り、2006年8月に廃止されたとのこと。 韓国警察庁の担当者は、二人とも30代前半ぐらいと若い。2006年に禁止になってから、パチンコ台、約100万台を…

「テロ」は日本でも確実に起きる

地下鉄サリン事件後に出された本なので化学兵器だとか生物兵器についても非常に詳しく 書かれている。そして、映画などではよく出てくるものの日本という現実世界では絵空事に 近いと考えられていた核に関する問題が連日報じられているのはご承知の通り。 戸…

まんが パレスチナ問題

複雑でわかりにくいと思われているパレスチナ問題を限りなくわかりやすく書いているのが 本書である。まんがといっても挿絵が入っているくらいなので「絵解き パレスチナ問題」といった 感じであろうか。イスラエルに関しては興味があって、大まかな部分は把…

ほったらかし投資術

本書はインデックスブロガーの水瀬氏と経済評論家の山崎元氏によって書かれている。内容は インデックスファンドを利用した投資術であり、理論編から始まり、実践編、商品ガイド編へと 続いているので初心者でもわかりやすいが、既にインデックスファンドを…

予防接種は「効く」のか?

日本でもようやく任意接種できるようになったHibワクチンについて調べたりしたからと いうよりも、子どもに予防接種をするにあたっての可否を判断できるほどの材料を持ち合わせて いないからという理由で本書を手に取った。帯にもあるように予防接種をするに…

21世紀サバイバル・バイブル

ちょっとおおげさな部分はあるけれど、あらゆる事象に対する対処方法が割と客観的に 書かれている。文章も読みやすいのですぐに目を通せるのではないか。やはり災害時、 特に地震への備えをしなくてはと改めて思った。食糧関係としては以下の記述がされてい…

超・美術館革命

2004年10月にオープンした金沢21世紀美術館の館長を勤めていた人の著書。従来の美術館とは違う 斬新な発想で市の美術館としては驚異の入場者数を誇っている。実際に2009年のデータを見ても 錚々たる他の美術館・博物館と肩を並べてなんと5位という凄さ。年間…

アフリカを食い荒らす中国

タイトルからするとお決まりのイメージが浮かんでくるが、実際に読んでみると違う意味で かなりの衝撃を受ける。特派員とカメラマンによる体当たりの取材なのでリアリティのある内容である。 中国政府は、2000年まで移民を規制してきた。海外での中国のイメ…

フロスト気質(上)

やっと発売された4作目ということで勿体無くて2年くらい積んであった。ノンフィクションばかり 読んでいたので、そろそろ読みたいと思い読み始める。期待通りで面白い。今回は上下巻に 分かれたので、上巻を読み終えてもまだ事件が次々と発生して発散が止ま…

アフリカ 動きだす9億人市場

この本を買ったのは1年ほど前であるが、それからしばらくアフリカ関連の本を何冊か買っている。 キーワードは同じであるが、著者の立場やフォーカスしている部分が違うので興味深く読めると 同時に、自分が如何にステレオタイプな認識しか持ち合わせていなか…

海賊の掟

近頃だとマラッカ海峡だとかアフリカとかで話題になっている海賊の本。現代の海賊に始まり 世界の海賊から日本の海賊まで一通り網羅されている。非常に真面目な内容だが、話題が海賊な だけに興味深いことが多く、楽しんで読めた。 16世紀から17世紀にかけて…

ブルー・オーシャン戦略

ベストセラーになっていたこの本は5年前に出版されたものである。ランダムハウス講談社も 今年提携が打ち切られたようで武田ランダムハウス講談社になっていた。正直、見かけよりも 取っつきやすく具体的な説明が多くてわかりやすかった。後半になってくると…

カムイ伝講義

カムイ伝と最初に出会ったのは中学生の頃だったように思う。実家の本棚に第1部の15巻が並んで いたのである。全て読み終えるのにそれなりに時間がかかった記憶があるし、それ以上にストーリーの 壮大さ、救いの無さに衝撃を受けた。そんなカムイ伝を教科書に…

中国経済の正体

長らく日本のGDPは世界2位であるというのが当たり前であったが、早ければ今年にも中国に 抜かされてしまう時代になってきたようだ。さらには2024年にはアメリカをも凌ぐ可能性も 出てきている。そんな中国経済を様々な観点からとらえている。新書なので200ペ…

生涯最高の失敗

2003年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の本。マスコミを通して伝わってくる姿しか 知らなかったので、自伝というか著者が正しく自分のことを世に伝えたいという気持ちで 書かれている本書を読むことでどんなことをしてきたのかということがよくわかっ…

となりのクレーマー

もはやすっかり日常的に使われているクレーマーという言葉。著者は百貨店のお客様相談室を担当して いたということで、相当な件数の苦情を処理してきている。職業柄ストレスも当然溜まるのだろうが、 交渉術として「苦情学」にまで昇華させているところが素…

満員電車がなくなる日

本書は満員電車をなくすことはできないのか、なくすためには具体的にどんなことをしなければいけないか というところを様々な具体策をもって解決の方向へと導こうとしている。首都圏に住んでいるビジネスマン であれば誰しも日々の満員電車に苦労しているは…

すし手帳

あるようでなかった本。五つ星の手土産などのシリーズもなかなか良い東京書籍の装丁。この本は 書名の通り、新年にもらうような黒い手帳のつくりとなっている。そんなわけでスーツから出しても おかしくないような仕上がり。内容としては1貫ずつ写真入りで詳…

パチンコ「30兆円の闇」

パチンコもパチスロも特にやらないのだけど、いつものように綿密な取材を基にした内容で 非常に参考になった。市場規模は1989年には15兆円だったが、2004年には30兆円に迫るほどに 拡大している。この金額を見ただけでも一大産業であることがわかる。とはい…

生命保険のカラクリ

本書はこれまでによくあるような単なる保険の選び方という類の本ではなく、保険業界の現状とその構造について 一般人の観点から書かれている。立場的には既にプロなのかもしれないが、どっぷりと業界に浸かっていた人 ではない視点が新鮮である。 毎年19兆円…

邪魅の雫

文庫本で1300ページ。かなり分厚い。京極堂シリーズは家でしか読まないのでまあ幾ら分厚くなったところで よいのだが。今回は榎津の話かと思わせて、あまり登場してこない。百鬼徒然袋などの薔薇十字探偵社を期待して 読む人は期待外れかもしれない。これは…

2011年 新聞・テレビ消滅

7月に出た佐々木氏の新書。以前から新聞については繰り返し言われてきたが、テレビもいよいよ危なく なってきた。2011年の完全地デジ化と情報通信法施行で大幅な再編がされるのではないかと予見している。 もうひとつのマスメディアの構造的問題は、メディア…

道路の決着

高速道路無料の方向に進んでいるが、4年前に道路公団が民営化されたことは何となく記憶に残っている程度 というのが実情ではないだろうか。日本国の研究を出した著者が傍観者という立場から一転して改革者となって 地道に取り組む姿を余さず書いており、まと…

コーヒー「こつ」の科学

何気なく飲んでいるコーヒーをちょっとこだわって飲もうとしたときに買った本。淹れ方、挽き方はともかく 生豆や焙煎についてはほとんど知らないし、そもそもどうすれば美味しく淹れられるのかをきちんと知りたいと 思ったのが大きい。本書では87のQ&A方式で…

サニーサイドジャズカフェが選ぶ超ビギナーのためのCDガイド

特にジャズを聴き始めようと思って読んだわけではなく、本棚に眠っていたので消化することに。 肩肘張った評論というよりも、エッセイの中でアルバムを紹介していくような流れ。とはいえ後半の方では 全く違う話がしばらく続いたりすることも。そのあたりも…