フリークス

新刊.netで発売されているということだけは記憶に残っていたのであまり深くは考えずに
購入してしまった。いつもならというかこれまでならもう少し慎重に検討していたのかも
しれないけれど、この日はそうではなかった。


それに気がついたのは帰りの電車の中で数ページ読み始めてから。なんだか妙に既視感を感じる。
もうその時点で薄々とは気づいていたが、考えても仕方ないので最後のページをめくる。

本書は2000年3月刊行の光文社文庫版に若干の手を加えた改訂版です。

やられた。11年前に読んだ本であった。家に置いてある。父親がよく全く同じ本を買ってきたり、
同じCDを買ったり、はたまたディアゴスティーニ的な週刊美術誌で同じ号を買ってきたりしている
ことを笑っていたが、そうも言っていられない年齢になってきたということだろうか。


いや表紙が違うし、11年前に1度きり読んだ本だからという言い訳をしながら2回目のフリークスを
楽しむことにしよう。1回しか読んでなくても意外と覚えているものだなと少し驚く。

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