ほったらかし投資術

本書はインデックスブロガーの水瀬氏と経済評論家の山崎元氏によって書かれている。内容は
インデックスファンドを利用した投資術であり、理論編から始まり、実践編、商品ガイド編へと
続いているので初心者でもわかりやすいが、既にインデックスファンドを始めている人が読んだ
方がより楽しめる内容となっている。

  1. インデックスファンドを積み立てる
  2. 海外ETF1銘柄あたり100万円程度分まで積み上がったら売却
  3. 現金化(MRF)される
  4. 円を米ドルに交換する
  5. 海外ETFを購入する

実際にしなければいけないこととしては上記のようなリレー投資をしてたまにリバランスを
するくらいなので本当に楽。とはいえ100万積み立てたのをドルに変えて、海外ETFを一気に
買うのは若干不安。手数料の25ドルが10万買っても、100万買っても変わらないので
そのあたりをどうするかといった判断は必要だと勝手に思っている。


商品ガイド編までは大体知っている内容の復習のような感じで読んでいたけど、最後の付録として
インデックスファンド・マネージャに聞くというのが仕事内容から細かな質問への回答が
やりとりされており面白かった。

インデックスファンド選びには、3つのチェックポイントがあります。
1. ベンチマーク(運用の目標となる指数)
2. 各種コスト(売買手数料、信託報酬など手数料コスト)
3. ファンドの資産規模
の3つです。

ベンチマークも大切だけどやはりコストが最重要。海外ETFがやはり安い。3の規模はあまり気にして
いなかったのだけど、途中でなくなってしまう恐れがあるのでやはり重要である。始めるまでの
実践的な内容もきちんとまとめられているので、この手の本を2、3冊読んで性格的に合うと思えば
インデックス投資を始められるのではないか。

ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
山崎 元 水瀬ケンイチ

朝日新聞出版 2010-12-10
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