弁護士の値段

朝日新書は最近の創刊だが、以前はASAHI NEWS SHOPなるものがあったのか。基本的には一緒なんだろうけど
名前がいまいちなので変えたのだろう。この本は20年ぶりに報酬等基準規定が見直されたことに伴い、
わかりにくい弁護士の料金体系をわかりやすいモデルケースにあてはめて説明している。とはいえこの本が
出版されたのは1996年なのでもうかれこれ12年前のことではある。


初回市民法律相談料が30分5000円であるということは、何となく知っているがそれ以外は一体幾らくらいになるのか
見当がつかないのも事実である。この5000円にしても正式には「30分ごとに5000円から1万円の範囲内の一定額」
ということになっているくらいだから、算定基準額が大きくなれば大きくなるほどわかりにくくなるのも仕方ないの
かもしれない。

  • 貸金

私は友人のAさんに懇願されて500万円を貸しました。Aさんは、「3ヵ月後には支払います」と書いた署名入りの借用書を差し入れていますが、三ヶ月経過しても支払ってくれません。この貸金を回収するための訴訟を起こすと弁護士費用はいくらかかるのでしょうか。

500万円を基準として算出。着手金は35万円程度、報奨金は全面勝訴で70万円程度、和解で400万円回収なら60万円程度が標準。

おおまかには算定基準の2割くらいを見込んでおけばいいような感覚である。
具体的には上記の様な感じで3章以降はモデルケースがまとめられている。最後に資料というか付録が出てきて、
まとめもなく終わったのはちょっと唐突過ぎる。


弁護士の値段 (ASAHI NEWS SHOP)弁護士の値段 (ASAHI NEWS SHOP)

朝日新聞社 1996-03
売り上げランキング : 1475993

Amazonで詳しく見る
by G-Tools