大学教授の株ゲーム

 1989年に書かれた株の本。著者は斎藤精一郎氏と今野浩氏。斎藤氏はWBSのコメン
テーターを務めているので顔を知っている人も多いはず。あの派手なVゾーンを見せて
くれる教授である。この本は数理的な手法を用いて株の売買をリアルにやるという企画。
古いけれど内容的には面白おかしく書いてあり、普通に面白い。週刊新潮に連載されて
いたようで内容的に数理的とはいいながら難しいのは省かれており、足し算と一次式と
グラフのみで展開されていた。そうした意味では誰でもじっくり読めば内容として理解
できるのではないだろうか。今じっくり読むかは別として。ソニーの株価が5000円前後
から一気に上昇した時期らしく今同じ株価であるのは、盛者必衰の感がする。
ここで再度上昇を期待したいものである。

大学教授の株ゲーム―学者が書いた株式入門大学教授の株ゲーム―学者が書いた株式入門
斎藤 精一郎 今野 浩

新潮社 1989-11