偽善エコロジー
昨年、発売されてベストセラーになった本。後で読みたいと気になっていたが、優先順位が低くて
読んでいなかった。どこまで信じてよいのかわからない部分もあるけど、そこは妄信するのではなく、
改めてどうなのかを考えてみるという意味ではどれも有意義な内容であった。
- 温暖化で世界は水浸しになる
その一例が、ツバルという南太平洋に浮かぶ小さな珊瑚礁の島国です。テレビでは海水面が上がって島が水浸しになり、そこで泳いでいる子供たちが映ります。
実際に上がっているのは5センチ。珊瑚礁でできているので地盤沈下も含めた複合的な原因だろうか。
何れにせよ少しでもセンセーショナルな映像が撮れればいいのだろう。ツバルはドメイン.tvでも有名。
- ダイオキシンは有害だ
「少なくともヒトは、モルモットのようなダイオキシン感受性動物ではない。また、現状の環境中ダイオキシン発生状況からみて、一般の人々にダイオキシンによる健康被害が発生する可能性は、サリン事件のような特殊な場合を除いて、ほとんどないと考えられる」
ダイオキシンは有害だと喧伝されていたものの、ヒトに耐性があるのか現在の環境では問題のない
レベルであるようだ。一時期かなり問題になったので、敢えて触れないようになっているのか。
はたまたそれほど有害じゃないものを問題があるものとして取り上げさせて、有害物質を取り除く
装置を作る補助金を出す仕組みにしているのか。
- 牛乳パックのリサイクル
牛乳パックに使う紙はそれほど多くなく、約40トンにしかすぎません。それに加えて、牛乳パックは、開いたり洗ったりしなければなりませんから、たとえば2006年の実績では、牛乳パックの消費量の4分の1である23.2%(10万トン)が回収されているのにすぎないのです。
日本の紙の消費量が3000万トンに増えたのに対して圧倒的にリサイクルされる量が少ないというのが主張である。
これに加えてリサイクルに出す前は、水できれいに洗って乾燥させて開くのが普通の手順である。この際の水の
使用量が勿体無いように感じてしまう。
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