ウェブ人間論

この本は全く違う分野で活躍する「あちら」側代表の梅田氏と「こちら」側代表の平野氏が、
ウェブ2.0によって人間がどのように変わっていくのかということを議論している。
対談というのはあまり好きではないのだけど、この本は非常に読みやすく興味深い内容が多々あった。

だから、グーグルが実現させるぞと表明している目標の中で、彼らが言うほど簡単には出来ないだろうと僕が思っているのは「翻訳」ですよ。グーグルの技術者連中は今、万能感を抱いているから、インターネットの情報は言語を越えるなんて軽く言うんだけど、おそらくそれだけは難しい。

確かにGoogleが翻訳を出してきたときは、さすがに画期的なものは難しいにしても多少は期待をしていたところが
あったのをあっさりと裏切られた。それだけ難しいものなのだろうけど、他にも色々と翻訳サイトがある状況で
出てきたのだからベータ版とはいえどももう少し精度の高いものを期待したい。

熱中しているのは数学とITとプログラミング、そして「スター・ウォーズ」が大好き、という感じの若者たちが多いですから。
スター・ウォーズ」といえば、公開される前日は、シリコンバレーのマウンテンビュー市の映画館全部がグーグルの貸し切りだったんですよ。

日本人でもナナロク世代は好きな人が多いと思うが、新人とか2,3年目くらいだと知っていても
観たことがないという人が多そうだ。向こうはそんなのが比較にならないほど当たり前のように好きなのだろう。

ウェブ人間論 (新潮新書)ウェブ人間論 (新潮新書)
梅田 望夫

新潮社 2006-12-14
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