熟瓜饂飩

山梨県を通ったので小作というお店でほうとうを食べた。饂飩(はくたく)と書いてほうとうと読む。
これはいいのだけどかぼちゃの漢字が「南瓜」ではなく「熟瓜」となっていたのが少々気になった。
「熟瓜」は「ほそじ」、「ほぞち」などとも呼ばれ、よく熟したマクワウリのことをいうようだ。


さて、マクワウリとはなんだろう。見た目は瓜らしい瓜で、甘くないメロン。マクワウリと
西洋のメロンを交配させたものがプリンスメロンだということだ。
枕草子に「前の立木高ふっ熟瓜はうたう参らせむなど」という一節があり、そこから来ているようだ。
南瓜が16世紀に伝わったことを考えると当初はマクワウリが入った饂飩が食べられていたのかもしれない。


店内はかなり天井が高く、ゆったりとしている。周りは掘りごたつになっているのでほとんどの人は
そちらに座っていたが、我々は普通の畳のテーブルに座る。丁度良い具合に小さな椅子が用意されて
いたので子供をそこに座らせた。まだ1歳半にもならないが、ほぼ大人と同じものを食べてくれるので
非常に楽である。飲み物だけは常に水であるけど。


メニューは饂飩だけでもかなりたくさん種類があったが、かぼちゃほうとうを選択。これが一番安く
1100円也。その他はこのベースの上に具が追加されるのだろう。大きな鍋に入って運ばれてきた。
思った以上にボリューム満点である。野菜だけではあるもののさといも、しいたけ、わらび、じゃがいも
にんじん、ごぼう、そして大きなかぼちゃが2つ。これに饂飩が入っているのだから食べ応えがない
はずがない。なんとか食べ終えた後には体中がポカポカになっていた。


熟瓜饂飩(小作)
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野菜類