京極夏彦はいつ眠るのか
ほぼ日刊イトイ新聞で京極夏彦との対談をやっている。大晦日まで更新されるようで読み応え十分である。
水木しげるになりたいというのは知っていたが、荒俣宏経由だとは。なんとも凄い顔ぶれだ。
[京極] 水木さんのいう才能って、「努力を惜しみなくできる力」なんです。たぶん。照れるのは、ものすごい努力家なのを隠してるんですね。
[糸井] 京極さんは、そっちへ行けそうですか?
[京極] 水木さんの前にね、もう一段階、ありますし。「荒俣宏」というすごい兄弟子がおりまして。ぼくは、「荒俣宏」を経て「水木しげる」になるのが夢なんです。
こだわりの理由がさすが。
[糸井] 例の、あの文字組なんかも。※京極さんの著書は、ひとつの文章がページをまたがることのないよう構成されています。
[京極] まあ、いちおう意図を言っておくとですね、1ページだけ破いても、読めるようにというか‥‥。で、ぼくの小説は無駄に長いから(笑)、ここでやめたいって思ったときにつぎのページに文章がまたがってたら、めくっちゃうじゃないですか。だから‥‥それは卑怯だなと。テキストのおもしろさじゃなく、物理的要因でページめくらせるんだもの。
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