なぜ株式投資はもうからないのか

周りがやっているとついつい自分も始めないと乗り遅れた感がある株式投資。そんな
貯蓄から投資への流れとなっている現状に対して、冷静に見つめた内容。
メディアが株式投資をなぜ煽るかということや誰しも一度はどうしてだろうと思う
疑問についてもわかりやすく書かれている。


株式投資をする銘柄について色々と調べてみたとしても個人投資家が知りうる情報には
自ずと限界があるもので、現実はやはりお金を持っている人にそういった情報は早く
伝わっている。著者が気になっていたのは株の雑誌に出ている推奨銘柄であった。


雑誌に限らず、本でもそうであるが、推奨してみんながその株を買ってくれれば最初から
持っている推薦者は黙っていても利益をあげることができる。最初のうちはやはり
そういった情報を知ることこそ必要だと私も思っていたが、実際には穴場的なものが
多いので思いのほか上がらない。


下手をするとちょっと買うのが遅くなって、すぐに下げ局面に入っていたりする。
そうなると最悪だ。一度そうしたことがあるともう信用ができなくなる。
推奨10銘柄と謳っていても、1年後にチェックしてみるとあえなくどれもひどい状況に
なっていたりする。


最後にそれでも株式投資をするにはということで以下のキーワードが上げられていた。

鍵は、投資ファンドMBOTOB、親子間上場、配当にあると思っている。

投資ファンドリヒテンシュタインさんの件もあり、既に微妙であるが、こうした
キーワードを参考にしつつ、しばらくはローリスク・ローリターンの投資スタンスでいきたいと思う。

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