光ファイバ通信

1993年ということなので14年前の本。とはいえ光ファイバ技術に関する本なので
古さは感じない。モデム、ISDNADSLときて今や光で当たり前となりつつある。
光ファイバの知識としては、コアとクラッドからなる細長いガラスで曲げに弱いと
いうことくらいしか知らなかった。内容は時折、専門的な部分にまで入っていくが、
ある程度読み進むと読みやすくなっていった。


光ファイバ通信の利点として以下の7点だという。

  1. 伝送損失が少ない:最少損失0.154db/km
  2. 高速性に優れている:10Gbit/s
  3. 細い:外径125ミクロン 曲げやすい:曲率半径2mm 軽い:27g/km
  4. 鋼よりも強い:引張り強度7kg
  5. 電磁誘導に対して強い:電力線との共存
  6. 漏話がおこりにくい:密集配線が可能
  7. 火花を出さない:本質安全性

後半にあった日本は電柱が多いということには改めて考えさせられた。電柱がたくさん
建っているのが当たり前のことだと思っているから。ヨーロッパはもちろんのこと
シンガポールやマレーシアといったアジア諸国においても電柱は地下を通るのが
普通のことらしい。光ファイバの敷設工事を見ても、普通に電柱から延ばしているのを
見るとこの国では何かない限り、電柱が目の前からなくなるのはまだまだ先のようだ。


国土交通省が昨年実施した「第2回外国人から見た観光まちづくり懇談会」においても
同様の声が上がっていた。外から見るとやはり気になるのだろう。確かにATMについては
海外と比べると色々な銀行のものがある割には、PLUSやCirrusで使えるものが少なそうだ。
ちなみに、PLUSがVISA Internationalで、CirrusがMasterCard Internationalだったとは
知らなかった。海外旅行でもこのマークのATMが見つかるとちょっとだけ安心する。

  • 国際免許証に加え、各国発行の運転免許証だけでレンタカーを運転できるようにすれば旅行者の利便につながる。
  • 美観のために、無電柱化を推進してほしい。
  • 海外で発行されたキャッシュカード等を使用できるキャッシュディスペンサーをもっと増やしてほしい。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/010323_.html

光ファイバ通信光ファイバ通信
大越 孝敬

岩波書店 1993-01
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