若者はなぜ3年で辞めるのか?
かなり売れているが、タイトルに興味をひかれて読んでしまった。新書という事も
あるが、内容が内容なだけにあっという間に読み終えた。感想としては、なるほどと
いうことが多く、ぼんやりと多分そうなんだろうなと普段思っているようなことが
理路整然とまとめられていて、非常に参考になった。
どこの会社でも年功序列はもう終わり、これからは成果主義の時代ということに
なっているが、これは単に成果主義という名の賃金カットである。総人件費を減らす
為には、若手から中堅への昇給・昇格を抑えるしかないのである。今までは年功序列と
いうレールに沿って、若いうちは収入面・仕事面において例えつらくても将来的には
それなりに報われることが約束されていた。しかしながら、今の時代では辛い思いを
して働いたところで30年後、40年後にどうなるか見当もつかないわけである。
忍耐不足の面もあるかもしれないが、どちらかといえば不確定な将来に対して
希望が持てなくなっているのだろう。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 城 繁幸 光文社 2006-09-15 売り上げランキング : 167 Amazonで詳しく見る by G-Tools |