ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
グーグルの生い立ちから現在に至るまでが書かれた良書。序盤はなかなか進まな
かったが、中盤から一気に読んでしまった。当時、検索エンジンは幾つもあったが、
ディレクトリ型のyahooを筆頭にmsnやinfoseekなど特にこだわらずに検索していた
ような気がする。海外にも特徴のある検索エンジンが色々と出ていてそれなりに模索
しているときであった。そんなある日先輩が教えてくれた検索エンジンがGoogleで
あった。それまで決してスムーズとは言い難かったロボット型検索エンジンでGoogleは
見たいと思うページをすぐに見つけ出してくれる。それからデファクトになるのには
そう時間がかからなかった。
Googleの基本原則として有名な「Don't Be Evil(邪悪にならない)」は2001年7月に
作られたという。それから5年、Googleにはその原則を貫いて欲しいと考えていたが、
中国という巨大な市場に屈した形となっている。悩ましい決断ではあったと思う。
サーゲイ・ブリンは彼に、自分なら中国はやめると言ったという。しかし、成長するグーグルの足を引っ張るわけにはいかないとも述壊したという。中国にいってしまえばもう、「邪悪にならない」というモットーを堅示できない事態に立たされるかもしれない。
ザ・サーチ グーグルが世界を変えた ジョン・バッテル 中谷 和男 日経BP社 2005-11-17 売り上げランキング : 41993 Amazonで詳しく見る by G-Tools |