2006-06-29 豊かさのかげに 読書 本棚の整理ということでこれも14年前の作品。会社の実態と過労死について書かれている。 当時としてはこんな状況が当たり前だったのかもしれないけれど、今は労働省もうるさく なってきて表立っては昔ほどひどくはないように思える。面白かったのが、会社の実態として 当時流行っていた経済小説を引き合いにだして説明しているくだり。好日派、暗部派、怨念派と 別れているらしい。あまり読んだことはないけれど城山三郎、高杉良、広瀬仁紀、森村誠一は 一度くらい読んだことがあったので違いがなんとなくわかった。豊かさのかげに―「会社国家」ニッポン佐高 信 岩波書店 1992-06