イーデルマン教授のお金はこうして守りなさい

 もう4年前くらいに出された本であるが、今でもその考え方にそれほど違いはないだろう。
アメリカの本なので内容としては「金持ち父さん」のように日本とはかけ離れたものであれば
全く参考にはならないと思っていたが、蓋を開けてみると翻訳の際に日本の制度に置き換えて
記述してあるのが良かった。

住宅ローンの章では、できるだけ長い期間の借金をして手元にはたくさん残しておきなさいという
ごく当たり前の話が書かれていた。確かにそうなのであるが、もし何も危機が訪れなければ
単純に返済期間が長くなりその分の利子も取られるわけでその辺のバランスを考えて返済しないと
最終的に損をするだろう。家を買ったからといって貯金が全くのゼロになっているという人は
普通いないと思うし、そういう人はこうした本は読まないだろう。

保険についての章では、イーデルマンの方程式というくだりが面白かった。

生命保険の保障金額を2で割ってゼロを取ると幾らになりますか

例えば3000万円の生命保険に入っているとして2で割って、ゼロを1つ取ると150万となる。
これが1年間に受け取る金額というわけだ。1ヶ月にすると12万くらいか。これで足りるか
否かということらしい。保険についてはあまりよくわかっていないのでそろそろ真剣に
考えないといけないかもしれない。

イーデルマン教授のお金はこうして守りなさい―「危機の時代」の蓄財術イーデルマン教授のお金はこうして守りなさい―「危機の時代」の蓄財術
リック イーデルマン Ric Edelman 方波見 寧

PHP研究所 2002-01