下がり続ける時代の不動産の鉄則

 最近また周囲で住宅を購入する人が増えてきているのでそのうち読もうと思っていた
この本をあっという間に読んでしまった。表紙がちょっといかつい感じだったので
読み始めるまで敬遠していたものの読んでみると非常に読みやすくわかり易い。
それもその筈、著者は住宅情報の創刊責任者らしい。
 内容としても最近流行のこんなマンションを買ってはいけないとかマンションの選び方
とかいうものではなく、今までそしてこれからの不動産事情を冷静に見極めて、どうする
のがもっとも賢明な選択なのかを幾つものデータやグラフでこれでもかと示してくれる。
以下の点はなるほどと思った。

  • 不動産は余っている 空室率を見るとニューヨークやパリなんかと比べて5%以上高い
  • 世帯構成の変化 二人世帯がかなり増えているので必要とする住宅の広さも小さめに。構成も昔と違いバリエーションに富んでいる。若い二人、老夫婦、70歳の母親と45歳の息子、30歳の母親とその娘。
  • 人口移動 当然たくさん移動してきて人口が増えるほうが住宅の需要も多くなる。東京はもちろんのこと北海道では札幌、九州では福岡がかなり増えている。逆に京都や北九州市は減っている。

色々と考えて買わないといけないものだと改めて考えさせられた。

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幸田 昌則

日本経済新聞社 2003-08
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