図書館の本をネットで一括検索できる「カーリル」

こどもが図書館で本を借りてくるようになり一緒に行く機会が増えてきたので、借りられるようにと
共通貸出カードを作成してみた。最近の図書館は雑誌もたくさんあるなというくらいの感想しか
なかったが、いざ使ってみると検索とか貸出中の確認などができるWeb OPAC*1
なるものがあって非常に便利である。ただ若干インタフェースやら使い勝手があまりよくない。


探してみるとカーリルなる全国の図書館にある蔵書を検索できるサービスがあった。デザインは
良いし、何よりも利用する図書館と読みたい本を登録しておけばその本が貸出中か否かを
一覧で見ることができる。いちいち検索をしなくても行く前に軽く見ておけばどれが借りられるのかを
確認することができる。人気がある本ならその場で予約をしてしまえばよいだろう。そもそも
ベストセラーを借りるわけではないので、何十人と待っているような本を借りることはないのだが。

  • 構想から開発までかかった時間,人数,費用はどのくらいでしたか?

構想に1か月,開発に1か月ですので合計で2か月です。開発人数は4人です。費用は廉価サーバー数台分しかかかっていません。

1ヶ月で開発したとは。

  • 全国の図書館が様々なシステムを使っている中,検索条件の受け渡し,検索結果の取り込みはどのような方法で実現していますか?

いくつかの情報源を組み合わせて検索結果を生成しています。国立国会図書館の書誌情報システム,各都道府県の横断検索システム,各図書館システムの3つの情報源に対して,ISBNをキーにして,OPACの検索結果の取得とHTMLスクレイピングを行い,必要な情報を取得します。取得した生のデータは,データの統合と抽象化を行い,ユーザーにも分かりやすい情報へと変換します。具体的なシステムとしては,Pythonのクラスの継承を利用して,抽象度の高いデータ層から,OPACやHTMLの解析を行う低レベルな層までが多段階の階層的なシステムとして構築されています。

非常に具体的な内容である。こんなに便利ならもっと前から使っておけば良かった。


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*1:オンライン蔵書目録