「肉でも魚でもない」チェコに躍進は期待できず
EURO2012が連日行われており、さすがに寝不足気味になってきた今日この頃。1:00ならまだしも
2試合とも3:30開始というのはやめてほしいものである。さて今回のEUROで期待されている国
としてはやはりスペインとドイツであろう。予想する人が順位が入れ替わるにせよこの2カ国を
入れる人が圧倒的に多い。
確かに前評判や各ポジションの人材を見ても充実しており、期待されるのももっともだと言える。
一方でこれまで落ち目だった国(イングランド、フランス、イタリア)がグループリーグの戦いを
見ている限りだと割と復活してきているのも面白い。若返りはもちろんのこと、タレントが
非常に豊富である。
今回も楽しみに観てはいるのだけど4年前や8年前のときほどの熱さがない。なぜかと考えてみると
チェコやポルトガルに以前のような輝きが見られないからなのだと思う。EURO2004で優勝したのは
なんとギリシアであるが、決勝で敗れたのがポルトガル、準決勝で敗れたのがチェコである。
あのときは優勝は無理でも決勝まではいけそうな予感を感じさせてくれる2チームであった。
そんなチェコに対する想いを書いた記事が丁度出ていたので頷きながらじっくり読んでしまった。
チェコが、優勝候補の一角としてユーロに参加する時代は終わったのだ。わたしは、ユーロ2004のポルトガルでの試合、パベル・ネドベド、カレル・ポボルスキー、ミラン・バロシュといった選手が、オランダ相手に0−2から3−2の逆転勝利を収めた試合の歓喜を今でも覚えている。
オランダ戦は本当に面白かった。コラーやヤンクロフスキーなんかもいたなあ。
だが今夜、わたしがブロツラフで抱いた感情は、それらの興奮には遠く及ばなかった。比較することさえできない。04年当時、チェコは世界的な選手を数多くそろえるファンタスティックなチームだった。しかし今、わたしの目の前にいるチームは、平凡な代表チームなのだ。
せめてロシツキーが万全なコンディションであったならと思うが、ピラルとイラチェクという
新しい世代が活躍するのを目の当たりにするのも悪くないかもしれない。最後にイラチェクの
コメント。
「それがここ数年のチェコの特徴になっていると思う。このチームは個人の集まりではない。僕らの長所はチームの一体感で、全選手がその点を重視しているんだ。どの試合でも僕らのプレーにはそれが現れているし、自分たちの最大の強みだと思う」と続けたイラチェクは、チェコがEUROで成功を収めている理由を言葉では説明できないようだ。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/euro/12/text/201206170001-spnavi.html
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