ホルムアルデヒド問題「排出元、告知せず」

利根川水系浄水場から化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題の原因がようやく特定された。
とはいえ原因物質ヘキサメチレンテトラミンを大量に扱う埼玉県の事業所と処理を請け負った
高崎市の産業廃棄物処理業者の言い分はそれなりに筋が通っているようでなんだかこのままうやむやに
なって終わりそうな予感がする。

原因物質の特定も簡単ではない。ホルムアルデヒドは2003年にも利根川水系で検出され、この時は、県内化学工場が排出する「ヘキサメチレンテトラミン」が原因物質と判明。県水環境課は今回、9年前のこの経験を踏まえ、ヘキサメチレンテトラミンを多く使う2社に立ち入り検査を実施したが、異常は見つからなかった。

原因がわかる前の記事でも、9年前に発生した事象がほぼ同一であることからヘキサメチレンテトラミンが
原因であろうとあたりとつけていたのだろう。

「一体何が起きたのか」。群馬県では県水道課の職員が原因特定に追われた。同県では、数日前から東部地域水道浄水場千代田町)でホルムアルデヒドが検出されており、19日に利根川をはじめ、支流の烏(からす)川(高崎市)、鏑(かぶら)川(同)、鮎川(藤岡市)など計8地点で採水し検査会社に調査を依頼した。検査結果は20日早朝に出るという。

さらに利根川の支流まで絞り込んでいったことがうかがえる。通常の浄水処理のみを行っている
施設では発生し、高度浄水処理をしているところでは発生していなかったようである。
ちなみに高度浄水処理は4方式を組み合わせた6種類もの処理方式があるようだ。

  1. 粉末活性炭処理方式
  2. 粒状活性炭処理方式
  3. オゾン処理+粒状活性炭処理方式
  4. 生物処理方式
  5. 生物処理+粒状活性炭処理方式
  6. 生物処理+オゾン処理+粒状活性炭処理方式

地震原発以外にもこのような理由で水が入手できなくなってしまうとは。少し部屋は狭くなるけど、
継続して水を買って先入先出法していくしかなさそうである。


http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001205260002
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/120520/ecb1205200840002-n1.htm
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120524/k10015358221000.html
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59124
「水道事業における高度浄水処理の導入実態及び導入検討等に関する技術資料」について|厚生労働省