安全性高いポリオ不活化ワクチン自費でも接種の保護者増加

また予防接種ということで今度はポリオである。2回受けるということくらいしか知らなかったが、
生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があるという。集団接種しているのは前者の生ワクチンの方で
こちらはその名の通りウイルスを弱めて作るもので効果は高いが副反応が出る。割合としては
440万人に1人ということであるが、国内では年間4〜5人で発病してしまっている。ポリオが撲滅
されつつある中で毎年このようなリスクを背負っているというのはおかしな話である。

アメリカでは10年以上前の2000年1月から不活化ワクチンに切り替えており、疾病管理予防センター(CDC)
でもアメリカではポリオに罹る可能性が低いことを理由に、ポリオに罹る可能性がわずかにでもある
生ワクチンはすすめていない。

http://www.immunize.org/vis/jp_pol00.pdf

生ワクチン接種後には1ヶ月近く便に含まれていることもあって、おむつの交換をする親にも
感染する可能性が出てくる。ちなみに昭和50年から昭和52年生まれの人は抗体保有率が低いので
子供の世話をする親は積極的に接種したほうが良いと思われる。

しかし、すでにポリオ根絶後久しい日本で人命尊重の面からも、例え五百万人に一人でも犠牲者を出すことを容認することは許されず、早急に日医では、常設の感染症危機管理対策室会議を招集し、今回の緊急事態につき、次の二点について申し合わせた。
　(1)不活化ワクチンの導入を強く要望すること。
　(2)接触者感染を絶滅するために，ワクチン投与についての十分な情報提供を徹底すること。

上記は日本医師会ニュースからの抜粋であるが、なんと平成12年のものなので現状ではまだまだ
日本では状況は改善されないようである。今ある選択肢としては、不活化ワクチンが接種可能な
病院で任意で予防接種するくらいであろう。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110109/bdy11010919580019-n1.htm
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20110408k0000m070178000c.html
ポリオの会 [ポリオワクチンについて]