【小児肺炎球菌/Hibワクチン】4件の死亡例受けワクチン接種を一時見合わせ

小児用肺炎球菌ワクチンとインフルエンザ菌b型ワクチンを同時接種した子どもの死亡例が
4件報告されたのを受けてこれらの接種が一時見合わせられている。4人のうち3人がDPTを接種
していたということや少なくとも2人に心室中隔欠損症や慢性肺疾患、右胸心単心室肺動脈閉鎖
などの基礎疾患があったということなので肺炎球菌とHibの同時接種が原因とは言い難い状況
ではあるが、批判されないような慎重な対応をしているのだといえる。


2月28日に開かれた「インフルエンザワクチンおよび子宮頸がんワクチン等の安全性に関する専門家
委員会」での結論としては以下のようになっているので問題はないのだろう。とはいえこうした
対応がより過敏になって接種ができなくなるという事態に陥るということは避けてほしいものである。

この日の会合では、子宮頸癌とインフルエンザ菌b型(Hib)、肺炎球菌の3ワクチンについても審議し、安全性に重大な懸念は認められないと評価した。

厚生労働省にこのあたりのQA集が出されていた。実際に接種した子どもがいる人にはこのあたりが
気になるところか。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/pdf/110309-1.pdf

問3 最近、子どもが小児用肺炎球菌ワクチン又はヒブワクチンを接種したのですが、大丈夫でしょうか。どのようなことに気をつければよいでしょうか。
海外で広く用いられているワクチンですが、我が国でも発売以来それぞれ100万人から150万人程度の子供に接種されたと推定されており、特に著しい問題は生じていないことが先日行われた調査会で確認されております。また、今回の報告については、接種翌日(3例)、2日後(1例)または3日後(1例)に生じており、接種数日を経ている方についてはご心配ないものと考えられます。また亡くなられたお子さまの状況についての予防接種との関係については、現段階の情報では、直接的な明確な因果関係は認められないと考えられると評価されましたが、更に調査を行っているところです。

【小児肺炎球菌/Hibワクチン】4件の死亡例受けワクチン接種を一時見合わせ : 薬事日報ウェブサイト
【ワクチン評価の専門家委員会】インフルなど4ワクチン‐重大な懸念認められず : 薬事日報ウェブサイト