ウェブはバカと暇人のもの
タイトルを見ただけではきっと読まなかったに違いない。借りたから読んでみたというのが正直なところ。
実際には読んでみて良かったというのが率直な感想。というのもかなり真っ当な内容であり、
言わんとすることがわかったから。著者の立場としては概ね以下の通り。
わたしはニュースサイトの編集者という「運営当事者」であり、河野氏や西村氏のやや諦観めいた
発言に、より近い感覚を持っている。
ネットではまともなことや正しいことを言っていれば大丈夫だとした上で、叩かれる人には共通の特徴が
見られるという。かなり具体的な10項目を挙げていた。どれも痛いニュースに取り上げられそうな項目である。
ネットで叩かれやすい10項目
- 上からものを言う、主張が見える
- 頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
- 既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
- 書き手の「顔」が見える
- 反日的な発言をする
- 誰かの手間をかけることをやる
- 社会的コンセンサスなしに叩く
- 強い調子のことばを使う
- 誰かの好きなものを批判・酷評する
- 部外者が勝手に何かを言う
なんだかんだ言っても結局ネットで流行っているのはテレビネタというのにも納得できた。というのも
Google急上昇ワードをiGoogleに登録しているのだけど、上位に来ているものが丁度テレビで放映されて
いるものだったり、1日前にテレビでやっていたと思われるようなキーワードばかりであるからだ。
ゴールデンの番組を見た数時間後には間違いなく関連するキーワードが含まれている。
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