ある子供

カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得した作品。監督はダルデンヌ兄弟である。
フランス映画はあまり得意な方じゃないのだけど、この映画は割とすんなりと入り込めた。
主人公のブリュノが少年を使って盗みを働いたり、その日暮らしの生活を送っている人間。そんな彼が
子供ができてしまうという始まり。最初は嫌悪感を覚えるもののしばらくすると根っからの悪人という
わけではなく、悪気はないのだとわかってくる。

「ブリュノの行動は、映画を作った私たちにも謎だった。ただ、いったん我が子を売った青年が、それを“取り戻す”ことが重要だった。愛情によって、彼は父親になるんだ」

上記のコメントが主題なのかもしれないが、子供に対する愛情が一切伝わってこない点が今ひとつであった。
そしてもう一つ何かのメッセージが伝わってくると思っていたのにラストシーンがあれでは少々納得が
いかなかった。映像自体は生き生きとしていてリアルな感じであった。


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http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20051202et05.htm