百器徒然袋-風

番外編は1作くらいかと思っていたけど薔薇十字探偵社シリーズがまた読めた。今回は中編が3本と
なっているもののいつもどおり800ページ以上の分厚さ。3本とも独立しているわけではなく、時系列で
内容的にも連続しているので読み応えがある。関口君の代わりに凡庸で鈍感で没個性的な本島さんが
巻き込まれるストーリーになっている。最早ここまでくるとパロディのような感じでさえある。
通常の京極道シリーズとは若干雰囲気が異なるのだけど、それがかえって痛快でもありこの調子で
次回作も期待したい。最後はほろりと泣けるかも。


百器徒然袋-風 (講談社文庫 (き39-12))百器徒然袋-風 (講談社文庫 (き39-12))
京極 夏彦

講談社 2007-10
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