細菌性髄膜炎 Hibワクチン認可

もう半年近く経過してしまったが、今年の1月26日にHibワクチンが認可された。
Hibとは、インフルエンザ菌b型のこと。インフルエンザウイルスがウイルス性の無菌で
あるのに対して、Hibは細菌性であるため全身感染症の重症になる確立が高いという。
その中で一番怖いのが髄膜炎である。

髄膜炎は、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜に細菌やウイルスが侵入し、炎症を起こす病気。大きく分けてウイルス性(無菌性)と細菌性があり、細菌性は4歳以下、ウイルス性は新生児と4〜7歳ごろに多い。年間千人近くの子どもが発症し、約5%が死亡、約25%に手足のまひや発達の遅れ、難聴、てんかんなど後遺症がみられるという。

ここで何が問題になっているかというと、

  • 早期発見が非常に難しいこと
  • 海外では日本とは違い、過去のものになりつつあること

それはなぜかというと94ヶ国で定期接種に組み込まれていているからだそうだ。
ようやく日本でも2003年3月に申請され、2007年1月に承認された。


実際の費用や受けるタイミングがはっきりしないけれども、いくつかの情報をつなぎ合わせた限りだと
4回で30000円なので1回当たり7500円。2〜6ヶ月の乳児に対して3ヶ月連続で接種し、3回目の接種から
1年後に4回目を接種するようだ。わかりにくいけれど1回目6ヶ月、2回目7ヶ月、3回目8ヶ月、4回目1歳8ヶ月と
いうことなのだろうか。WHOの見解を引用するまでもないが、早く日本も動き出して欲しい。

Hibワクチンは、非常に有効で、重い副作用が実質的にないことが明らかになっている。安全性と効力を考慮すると、国家的な実施能力と優先度に応じて、乳幼児の定期接種プログラムに加えるべきである。

http://www.nishinippon.co.jp/medical/2007/01/post_241.php
http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/070329html/index.html