ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

「ワーキングプア」とは、汗水たらして一生懸命働いているのに、いつまでたっても生活保護水準の暮らしから脱却できない人たちのことをさす。日本語の直訳では、「働く貧困層」とも呼ばれる。

　NHKスペシャルでも放送されていて話題になっていたが、この本は統計データや
グラフと10人のドキュメントを織り交ぜながら、わかりやすい内容となっている。
3人に1人が非正規雇用ということでニートやフリーターの増加が話題となって久しい。
最近ようやく就職戦線にも明るい兆しが出てきて売り手市場になっているが、
対象は主に新卒なので氷河期に就職できずにフリーターをしている人が含まれるかと
いうとそんなことはなく、大部分が30歳以下に限られてしまう。こうした現状では
なかなかそこから這い出すことは難しそうだ。一方、生活保護を受けている人は
働くとかえって手取りが下がるので、無理して働きワーキングプアになるくらいなら
働かずにいたほうが良いと考えるのも無理はない。

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