さい帯血について

 パンフレットをもらってきたので眺めていると子供の為にやってあげられることとして説明がされていた。なんだかよくわからないまま読んでいき、最後に費用としては20万前後となかなかいい値段だ。しかも一生というわけではなくて、10年間らしい。そもそもこれは何のために必要なのかがまだよくわかっていないのでちょっと調べてみることに。
 さい帯血はへその緒と胎盤の中の血液のことで、出産時にだけ取る事ができるようだ。特に痛みなどは感じないらしい。それを使って白血病の患者さんに適合すれば移植できるというもの。これを保存する機関としては公的機関と民間企業があってパンフレットは民間企業のもの、メリットとしては専用に保存しているので本人や家族しか使わせないということらしい。日本さい帯血バンクネットワークという前者の組織があってそこでは以下のような警告が出ています。それに対する反論なんかも。
https://www.j-cord.gr.jp/ja/wnew/private.html
http://www.stemcell.co.jp/info/kenkai.html

4.「私的に保存したさい帯血をご本人の移植に使う可能性はほとんどありません。」

に対する見解としては

警告文中には、「白血病などの造血器疾患の発生率は10万人に数人・・・」と記載されていますが、公的バンクでは約2万人(1999〜2004年までの累計)のさい帯血保存者のうち小児白血病に罹患した方が3名いたとのことで、「10万人に数人・・・」より高い確率になっているようです。

これは2万人で3人なんだから1万人で1人くらいの頻度であるよといっているのでしょうか。あまり変わらないような気が。

5.「世界的に自己のさい帯血を用いた移植について、確かな臨床的データーはありません。」

に対する見解としては

日本では、自己さい帯血の移植の症例はありませんが、造血系幹細胞移植を目的とした骨髄移植や末梢血中の自己の細胞を移植した症例は多く報告されています。

日本ではないけど、世界では増えてきているよと言っているので海外で移植しろってことなんでしょうか。でも海外でも有用性は認められてないとのこと。

 結論としてはお金に余裕があって、万が一の保険として10年間取って置いておきたい人なんかがお願いするんでしょうね。2ヶ月前に同じようなことを調べられている人がいたのでそのリンクも。色々と検索されてまとまってます。
2006-06-02 - LION is KING