日本のゴミ

 最近はまたノンフィクションを読むことが多くなってきている。この本は10年くらい
前に書かれたものなのでデータは古いけれども問題の本質は今でも変わっていないと
いうかより深刻になっていっているのだろう。内容としては日本のゴミについて物別に
状況を調査している。ゴミを出す云々というより状況を淡々と書いている。
市民運動家がなんと言おうとこの圧倒的なゴミの量を前にしたとき言葉を失うという所が
印象的であった。ちょっとしたことでどうにかなる問題では決してないけれど今一度
ゴミを出すというかゴミになるものを買わないといった生き方を見直すよいきっかけに
なった。

日本のゴミ―豊かさの中でモノたちは日本のゴミ―豊かさの中でモノたちは
佐野 眞一

筑摩書房 1997-10