乳幼児向け肺炎球菌ワクチン発売 細菌性髄膜炎を予防

ようやく最近hibワクチンが一般的になってきたところだが、今度は肺炎球菌ワクチンというのも
出てきたようだ。肺炎球菌ワクチンは2ヶ月から10歳未満が対象で、接種4回で1回1万円前後とのこと。
hibワクチンは4回で1回8000円前後であることを考えるとあわせて7万円超と結構高い。

国立病院機構三重病院の中野貴司医師(小児科)は「24日発売の肺炎球菌と、すでに発売されたインフルエンザ菌b型(ヒブ)のワクチンで、8〜9割の髄膜炎を防げる」という。

アメリカではこの肺炎球菌結合型ワクチン(PCV7)*1の定期接種を実施したことで、5歳未満の年間発症率は
94%も減少したということなのでかなり効果があることは間違えないようだ。


となるとhibワクチンだけで大丈夫なのかと思っていたが、細菌性髄膜炎を予防するにはこちらも
必要であったというわけか。わかりやすい説明があった。

子どもの細菌性髄膜炎のおもな原因には、インフルエンザ菌b型(Hib:「ヒブ」と読みます)と肺炎球菌があります。この2つの菌が細菌性髄膜炎の原因の約80%を占めていますが、どちらもワクチンがあり、それがHibワクチンと子ども用の肺炎球菌ワクチンです。細菌性髄膜炎の大部分を予防するためには、この2つのワクチンを両方とも受けましょう。
ただ、生まれて間もない赤ちゃんの場合、大腸菌やGBS(B 群溶血性連鎖球菌)が原因で細菌性髄膜炎になることがあり、残念ながらこれらはワクチンでは防げません。

http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY201002240164.html?ref=rss
肺炎球菌ワクチンQ&A(詳細解説)
幼児へのPCV7ワクチン接種の定期化で侵襲性肺炎球菌発症率が約3割減:日経メディカル
子どもと肺炎球菌.jp│ファイザー

*1:7-valent pneumococcal conjugate vaccine