ジェットタオル

ハンドドライヤーの先駆けともいうべき、三菱電機のジェットタオルについての記事が出てた。
温かい風が出てきているような気がしたので温風式だとばかり思っていたが、風だけだったようである。

「まずは風速」と話す。開発時にの計測では、手から水を吹き飛ばすのに最低限必要な風速は、なんと65m/秒。時速に直すと234kmである。それだけでも、日常生活では、ちょっとお目にかかれない速度である。現在はさらに速度が強化され、ハイパワー型の場合、110m/秒、時速396kmまで高速化している、という。ただしこれには副作用もある。出力が大きい分、騒音も大きくなってしまうのだ。そのため、通常型では80m/秒に速度を抑えている、という。

「大切なのは風速だけではなく、風量なんです」「針穴から100m/秒の風を出す場合と、大きな穴から出す場合とでは、意味が違います。針穴から出す場合、風速は高くなるのですが、すぐに速度が落ちて手元では風が弱くなります。大きな穴から風速の強い風を出すには、風量が重要になるのです」

これは意外な点。確かに前後の本体に触れるのは誰しも避けたいもの。こんなところまで風量でしっかり
コントロールされているとは。ハイパワー型がすぐに乾くのは事実。

「例えば、奥側と手前側の風の出てくる量にしても、当社は調査の上、異なる風量に調整しています」
同じではいけない理由は、手の「安定度」にある。手を入れ、引き抜く時、手のひらには当然風の抵抗がかかる。この時、バランスが悪いと内部で手が「ぶれ」る。手がぶれると内壁にぶつかりやすくなり、衛生面でも快適さの面でもマイナスとなる。三菱電機では、ぶれないようにバランスをとって、風の強さを調整しているのだという。要は、風の力で自動的に、手が「真ん中をキープ」するようになっているわけだ。

コラム: そこが知りたい家電の新技術三菱電機「ジェットタオル」