熱海2日目

 温泉は宿泊客が少ないのでほぼ独占して入れるのが嬉しい。
少し熱めの泡風呂にゆっくりつかっていると日頃の疲れが
吹っ飛ぶような感じだ。3回くらい入ればもうそれだけで熱海まで来たかいが
あったというものだ。朝食は普通に美味しい。湯豆腐もあった。
旅館の朝食というものは概してどこも変わらないと思いがちであるがそんなことはない。
変わらないように見えるからこそ味や出すものの一工夫が感動を呼ぶ。ってそんな
えらそうなことは言えないけど。これが出てくるとちょっと嬉しいというもの。

  • 魚が二種類くらい選べる&炭火で焼く
  • 湯豆腐(豆腐はそんなになくてもいい)
  • ちょっとした食前酒(朝起きたばかりののどに嬉しい)

 10時に追い出されたのでさすがに即帰る訳にも行かず、行ってないところを考える。
と思いつつ外に出ると早速雨が降って来た。いつもこんな感じだ。国内旅行だと
結構雨に降られてしまう。どちらかがきっと雨なんとかなんだろう。
熱海駅まで戻り、MOA美術館へと向かう。車がないのでバスでの移動。面倒ではあるが、
いつでもお酒が飲めて気楽にいられるのがメリットであろうか。多分車は買わないだろう。
急ぐときはタクシーに乗ればいい。

 実は梅園とかは行ったことあるけれどMOA美術館は初めて。印象としてはかなり贅沢な
美術館といったところか。MOAが何の略かというとMokichi Okada Associationなのだと
いう。岡田茂吉って一体。。世界救世教の教祖様らしい。84万人も信者がいるとは凄い。
世界経済共同体党*1とは随分違うな。というのはさておき
美術館はかなりたくさん見所があって1時間くらいで回れると思っていたのが甘かった。
常設展だけでもかなり見ごたえがあり、じっくりと見てしまった。1600円の200円割引で
入ったが十分に元がとれたと思う。それからエミール・ガレが展示されていた。
ガラス細工がそれはもうたくさんあった飽きるほど。食器棚やランプはかなりいい感じ。

 帰りはもう疲れたので奮発してスーパービュー踊り子号で帰る。窓がやたらとでかい。
荷物を載せる網がなく、飛行機のようにふたが閉まる。入れにくいしなんだかなあと
いった感じ。踊り子といえば川端康成を連想するが、今読んでいる猪瀬直樹氏の本では
少年時代からの苦労・思いなどがよく描かれていて最初は取っ付きにくいと思っていた
この本が楽しくてしょうがない。文学史を少しでも知っている人には彼らの生き生きと
した人間らしい姿が垣間見れて良いと思う。

昼ごはんがまだなのでビールと駅弁を購入して電車の中でゆっくりと食べる。
鯵の押し寿司が定番だけど、この日は金目鯛の焼き寿しというのが売っていたので
そっちにしてみた。脂がのっていて美味しい。ビールにあいました。
そんな感じであっという間に熱海旅行は終了。またどこか行きたいなあ。